現在、不妊治療中の方。場合によっては助成金がもらえることをご存知でしょうか?
不妊治療は大きく分けて3つあります。
- タイミング療法
- 人工授精
- 体外受精・顕微授精
この3つの中で保険適応なのは2020年現在①のみ。
あとは全額自己負担となります。

しかも自由診療なので病院によって金額がバラバラです。
そんなお金の不安がある「人工授精」と「体外受精・顕微授精」ですが、市町村から助成金が出ることがあります。
しかし、この助成金申請…
名古屋市は分かりにくいです!
何度も問い合わせてやっと承認されました。
「これは他の人にも伝えたい」と思ったので、この記事では名古屋市在住の方に向けて一般不妊治療費助成事業の申請方法をご説明させて頂きます。
その為、今日は詳しく申請方法を記載させて頂きます。是非ご活用下さい!
名古屋市の不妊治療助成金について

名古屋市での不妊治療による助成事業は
- 一般不妊治療費助成事業
- 特定不妊治療費助成事業
の2種類があります。
一般不妊治療費助成事業では主に「人工授精」を対象とし、特定不妊治療費助成事業では「体外受精・顕微授精」を対象としています。
私はどちらも申請したことがありますが圧倒的に一般の方が分かりにくいです!

本当になんども保険センターに足を運びました…。(遠い目)
そのため、私が苦労した点などを合わせてこの記事でまとめました。これから申請をする方は是非参考にしてください。
一般不妊治療費助成事業の対象者
まずは対象者の確認です。
助成金と書いてありますが誰でも貰えるわけではありません。名古屋市では以下の項目に「全て該当する方のみ」となっております。
1.人工授精にかかる保険適用外治療の開始時点で法律上の婚姻をしている方
(名古屋市内に住民票を有する間に受けた治療が対象となります)2.申請時点で名古屋市内に住民票を有する方
3.助成対象となる治療を開始した日における妻の年齢が43歳未満
4.夫婦合算所得が、730万円未満の方
出典元:名古屋市一般不妊治療費助成事業のご案内
ここでの一番のポイントは4の所得です。
所得は年収ではありません。

年収だとおおよそ1,000万円くらいになるそうです。
所得の詳しい調べ方は名古屋市のホームページに掲載されているので不安な方は一度チェックしてください。
助成金の対象期間と申請期日
平成30年度は、平成31年3月1日から令和2年2月29日までの診療が対象となり、申請締切日は、令和2年3月13日(金曜日)です。
申請の締め切りは翌3月半ばまでとなります。申請書は病院に書いてもらう書類もありますので少し早めの準備が必要です。
助成される金額

一般不妊治療の助成金は指定された日から1年間。4万5千円を上限に自己負担額の2分の1以内を助成します。
つまり期間内にたくさん人工授精を行っても「最大で4万5千円」。
それ以下の場合は自己負担額の2分の1を助成金として受け取る事になります。
例:自己負担8万円の場合→助成額は4万円
例:自己負担15万円の場合→上限の4万5千円
助成期間と対象期間
ちなみにこの一般不妊治療費助成事業には期間があります。
それが助成を開始した月から連続した2年間(24か月間)が対象期間です。
医師の判断で止む終えず治療を中止した場合は延長する事もあるそうですが、そうでない場合は年間で助成金の申請をするので約2回と言うことになります。
名古屋市に一般不妊治療費の助成金を申請する方法

それでは対象期間に人工授精を行なった方で「助成金の申請をしたい」と思っている方は初めて行きましょう!必要書類が少し多いので注意が必要です。
助成金の申請方法
助成金の申請方法は必要書類を揃えて、お近くの保健センターへ持ち込みます。保健センターは各区に1つはあるので、近くでOK。
必要となる書類は下記です。
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- 一般不妊治療費助成事業申請書
- 一般不妊治療費助成事業請求書
- 一般不妊治療費助成事業受診等証明書【医療機関で記載されたもの】
- 戸籍謄本(夫及び妻それぞれの戸籍内容が記載されたもの)【3か月以内のもの】
- 夫及び妻の当年度の市民税・県民税証明書
(ただし、基準日に住民票が名古屋市にある場合は省略) - 病院で貰った領収書(とそのコピー)
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必要書類の①②③の3つは専用サイト(またはこのサイト)から印刷して準備をします。
④の戸籍謄本(3ヶ月以内のもの)は役所へ取りに行きましょう。⑤は不妊治療を始めた時、名古屋市に住民票があれば必要ありません。⑥は病院で貰った人工授精を行うための「全期間の領収書とコピー」が必要になります。
自分で印刷する書類は全てA4サイズの用紙に印刷しましょう♡
全てを準備してお近くの保健センターへ持ち込み、受け取って貰えれば申請は終わりです。後日、名古屋市から結果と振込み日の通知が届くので指定の日に入金を確認すれば終了。
また、今のところ郵送での受付はしておりませんので注意して下さい。初めて申請した時はかなり手こずりましたので詳しく掲載いたします。
一般不妊治療費助成事業受診等証明書を医療機関に書いてもらう
助成金を申請する場合、最初に③の一般不妊治療費助成事業受診等証明書を人工授精を行った医療機関で記載してもらう必要があります。ちなみに私が通っている病院では書類作成に約3週間掛かりました。
早めに病院へ渡しておくのが◎です!
\医療機関に提出する書類はコレ/
医療機関で発行された領収書を全てコピー
先ほどの③の書類を病院に書いて貰ったら「医療機関で発行された領収書とそのコピー」を準備しましょう。対象期間に何回も人工授精を行った場合は全てになります。
病院の書類には〇〇月に〇〇円と書いてあります。
その金額と領収書の実費の金額を計算して、合計額が正しくなるように準備しましょう。
間違えを減らす手順
- 領収書は月ごとに分ける
- 実費に金額が掲載されている領収書のみにする
(書いてない領収書は対象外) - 病院から受け取った書類を確認
- 合っていた月ごとにコピーしていく
私はこの手順で準備をして間違えを減らしています。
もし病院の書類と領収書の金額が合わない場合、保健センターでは受け取って貰えず「書き直し」になります。また、領収書をなくしてしまった場合も医療機関に伝えて書き直しをしてもらう必要があります。
事前のチェックで期日までに提出出来る様に準備しましょう。
一般不妊治療費助成事業申請書を書く
病院から貰った用紙や領収書、戸籍謄本の準備ができたら一般不妊治療費助成事業申請書と一般不妊治療費助成事業請求書を書きましょう。
まずは一般不妊治療費助成事業申請書です。
こちらは両面印刷(または2枚)の書類です。裏面は提出の必要書類や条件などが記載されているので、読んだら右上に印鑑を押します。おもて面では自分達夫婦の名前や今回申請する金額、そして振込口座を記載します。
\一般不妊治療費助成事業申請書/
一般不妊治療費助成事業請求書を書く
最後は一般不妊治療費助成事業請求書を書きます。この書類は後から提出してもOKな書類だそうなので最後に準備します。
書き方は先ほどの申請書とほぼ同じ。
夫婦の名前や銀行口座を記入していきます。(もちろん申請書と同じ銀行を書きましょう)
\一般不妊治療費助成事業請求書/
保健センターに提出して受け取ってもらう
全ての必要書類が揃ったら、期日までに近くの保健センターに持ち込みます。その時は判子(シャチハタ不可)を忘れずに一緒に持っていきます。そうする事で万が一間違えていた場合はその場で修正する事ができます!
保健センターの人に書類を受け取って貰えたら終了です。
医療機関から貰った書類と領収書の金額が合わない場合

万が一、領収書をコピーする際に医療機関に書いて貰った書類の合計金額と領収書の金額が合わない場合は医療機関に電話して確認しましょう。(そのまま持ち込んでも保健センターの人が病院に電話します)
また領収書をなくしてしまい足りない場合は医療機関に修正して貰う必要があります。
保健センターでの確認作業は時間が掛かりますので1度で終われるように準備していきましょう。
保健センターはお昼休みで休みにしている場所があります。昼の12時から13時の間には行かない方が無難です。
終わりに

名古屋市では人工授精から助成金が貰えます。限度額や期間はありますが、子供が欲しくて頑張っている人を応援してくれる制度なので該当者の方は是非活用して欲しいと思います。
もう一度、必要書類はこちら!
- 一般不妊治療費助成事業申請書
- 一般不妊治療費助成事業請求書
- 一般不妊治療費助成事業受診等証明書【医療機関で記載されたもの】
- 戸籍謄本(夫及び妻それぞれの戸籍内容が記載されたもの)【3か月以内のもの】
- 夫及び妻の当年度の市民税・県民税証明書
(ただし、基準日に住民票が名古屋市にある場合は省略) - 病院で貰った領収書(とそのコピー)
全てを準備したら役所ではなく、保健センターに持ち込みを行なって下さいね。
それでは